FBI、マフィア、NY市警、刑務所の看守──
自分を取り巻くすべての組織から命を狙われるFBIの情報屋
絶体絶命の男が脱出を懸けた〈三秒間の死角〉とは?
自由の身と引き換えに、FBIの情報屋になったピート・コズロー(ジョエル・キナマン)は、最後の任務を迎える。潜入先のマフィアのボス“将軍”の麻薬取引現場にFBI捜査官ウィルコックス(ロザムンド・パイク)を導き、組織を一気に壊滅させるのだ。成功すれば、愛する妻(アナ・デ・アルマス)と幼い娘との幸せな暮らしが待っている。
ところが、取引現場でマフィアの仲間が取引相手を射殺してしまい、作戦は中止になってしまう。さらに、その取引相手が潜入捜査をしていたNY市警の警官だったことが判明する。NY市警の追跡をかわすため、将軍は仮釈放中のピートに、刑務所に戻って内部の麻薬取引を仕切れと命令する。断れば妻子の命が危ない。一方、ウィルコックスの上司モンゴメリー(クライヴ・オーウェン)も将軍の案に乗ってきた。刑務所内の取引を立証して将軍を葬れば、すぐに釈放させると言うのだ。
やむなく刑務所に舞い戻り、将軍の手先と麻薬組織を立ち上げつつ、FBIにリークする関係者を探り始めるピート。だがその頃、殺された警官の上司グレンズ(コモン)が、執念の捜査からピートにたどり着いていた。
そんな中、事態が急変。ある重大なトラブルから、ピートはFBIに切り捨てられ、マフィア、NY市警、刑務所の看守、自分を取り巻くすべての組織から命を狙われることに! 絶対絶命の崖っぷちで、ピートは気づく。唯一逃げられる一瞬の死角があることに──果たして、ピートの脱出劇の行方は?