行方不明になってから4年ー
10歳になって戻った娘は、何かがおかしい。
2007年、アメリカで暮らすオルブライト家は、4年前に6歳で行方不明となった愛娘エスターの失踪事件に今なお心を痛めていた。そんなある日、エスターが保護されたという思いがけない知らせが夫妻のもとに届く。この奇跡のような出来事を手放しで喜ぶ一家。また、あの幸せな時が帰ってくるー。
驚くほど成長したエスターは聡明で才能も豊か。画家の父親に昔以上にべったりだった。娘の失踪以来、塞ぎ込んでいた父親のアレンはエスターと一緒にアトリエにこもって創作に没頭するうちに生気を取り戻していく。だが、エスターの捜索を担当してきた地元の刑事ドナンが、彼女の挙動に不審の目を向ける。そして時を同じくして母親のトリシアは少しずつ気づくのだった。帰ってきた娘が「どこか変だ」ということに。