イントロダクション
仲間たちとの日々と、カメラ越しの本当の気持ち。初めて人生と向き合ったその先に、最高のラストシーンが待っていた───
1990年代から2010年代まで、25年にわたり撮り続けたホームビデオの映像をつないで振り返るというユニークな手法で、当時の時代の空気感をリアルに再現した映画『PLAY 25年分のラストシーン』。90年代のヒットソング、フランスサッカーW杯、ミレニアムカウントダウンなど、時代を彩った音楽と出来事がストーリーに花を添える。主演は、フランスの人気コメディアン、マックス・ブーブリル。盟友アントニー・マルシアーノ監督のアイデアに惚れ込み、共同で脚本も手掛けた。青春時代の”後悔”と向き合い、新たな一歩を踏み出す物語が誕生した。
ストーリー
マックス、38歳。いま、僕の25年間を「▶再生」する。
1993年、パリ。両親からビデオカメラを贈られた13歳のマックスは、温かな家族や幼なじみのエマ、マチアス、アルノーたちとの日々を撮り始める。いつしかそれは彼のライフワークになり、25年の歳月が大量のテープに保存されていった。2018年.38歳になったマックスは、ある日、撮りためた25年を映像作品に仕上げようと思い立ち、テープの山を整理し始める。そこには、エマと初めて会った日のこと、背伸びした夜遊び、初めてのバルセロナ旅行や、フランスサッカーW杯でのお祭り騒ぎ、ミレニアムの興奮、手痛い失恋や友の成功――いつも一緒だった仲間たちとの日々とマックスのすべてが記録されていた。素直になれず、大切なものを手放してしまったマックスは、新たに自分の「映画」のラストシーンを準備するー。