僕は動物じゃない 僕は人間なんだ
感動の名作がデビット・リンチ監督自身の監修により 4K修復版として蘇った!
見世物小屋で「エレファント・マン」として暮らしていた青年メリックの前に、ある日、外科医のトリーヴスという男が現れる。
メリックの特異な容姿に興味を持ったトリーヴスは、メリックを研究材料にするため、自分が勤める病院に連れ帰ることに。何も話さず怯え続けるメリックを、周囲は知能が低いと思っていた。しかしある時、メリックが知性にあふれた優しい性格であることが判明するが…
第53回アカデミー賞作品賞など主要8部門でノミネートされ、第34回英国アカデミー賞では作品賞と主演男優賞を受賞。当時『イレイザーヘッド』でカルト的な人気を集めていた若きデビット・リンチ監督の名を一躍世界中に轟かせた記念碑的映画。
実在したジョン・メリック青年の数奇な障害を医師トリーヴズが回顧録に残す。後に戯曲化され、1979年のブロードウェイ公演が評判となりトニー賞作品賞受賞。リンチ監督は回顧録にもとづき、戯曲とは別のアプローチで映画化した。
19世紀末ロンドンのb末そのままの、霧が立ち込める街の光と影を美しい4K映像に修復。そして、メリックの喜びと絶望の明暗をも鮮やかに映しだす。メリックが、人間としての一生を全うしたいと願うラストシーンは、涙と共に永遠に映画ファンの心に刻まれ続けるに違いない。