天国の駅 Midland Cinema

ストーリー / 解説

いのちより愛。天国の駅はたった独りでしか乗れない。愛ゆえの罪はどこまでも哀しく美しい。女死刑囚・林葉かよ、涙の半生。真実の純粋愛を語り継ぐ吉永小百合、永遠の名篇。

天国の駅はたった独りでしか乗れない。昭和四十五年六月十一日、東京拘置所の処刑場で、一人の女がこの世に別れを告げた。林葉かよ──儚くも短い四十七年の生涯。
二人の夫を殺害し、世間から稀代の毒婦として指弾されながら、毅然として死刑台に向かっていった女の顔には、愛を全うした者ゆえの美しさがあった。嫉妬深い傷痍軍人の夫による狂気の暴力、同情を装って言い寄る若い警官の身勝手な欲望、裕福な温泉旅館主の底深い好色。こうした男たちに翻弄されながら、かよは人生の歯車を狂わせて悲劇の奈落へと落ちてゆく。そして最後にかよの救いとなったのは、命にかえてもかよを守る男の純粋愛だった。
吉永小百合が大胆にイメージチェンジして初の女性死刑囚役に挑んで迫真の体当たり演技を見せた感動の野心作です。愛に生き、愛に殉じた女の美しさをこめた涙のラストシーンが、いま鮮烈に甦ります。(昭和59年6月劇場公開作品)

  • 監督
  • 出目昌伸
  • キャスト
  • 吉永小百合、西田敏行、三浦友和、真行寺君枝
  • レイティング
  • 制作国
  • 日本
  • 備考
  • (C)東映
  • ミッドランドシネマ 名古屋空港 インターネットチケット購入
PAGE TOP