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月イチ歌舞伎 女殺油地獄 Midland Square Cinema

ストーリー / 解説

実在の事件を基にした 若者の孤独と狂気の物語―
近松門左衛門が描く、現代にも通じる若者の心理や親の情、殺しの場面などみどころの多い世話物の名作。悲劇を引き起こす刹那的な青年の与兵衛を新幸四郎が勤めます。

油屋を営む河内屋の次男与兵衛は、放蕩三昧で喧嘩沙汰を起こしてばかり。
借金の返済に困り、親からも金を巻き上げようとし、さらに継父・徳兵衛や妹にまで手をあげる始末。見かねた母・おさわが勘当を迫ると自棄を起こして家を飛び出すのだが、借りた金の返済は迫り途方に暮れる。
あてもなく彷徨う与兵衛が向かったのは同業の油屋 豊嶋屋の女房お吉のもとだった。一方、徳兵衛とおさわも、お吉を訪ね、与兵衛を家に帰るよう諭してくれと涙ながらに頼み、銭を預けて帰って行った。このやりとりを物陰で密かに聞いていた与兵衛は、その親心に涙を流し、銭を受け取るが、借金額にはまだ程遠い。
もう親に迷惑はかけられないと思った与兵衛は、お吉に不義になって金を貸してほしいと迫るが、断られてしまう。
金の無心をあきらめ、それならば油を貸してほしいとお吉に頼む与兵衛だったが...。

時を告げる鐘の音が響いたそのとき、心にとりついた一瞬の闇が与兵衛をある行動へと駆り立てる―。

  • 監督
  • 井上昌典
  • キャスト
  • 松本幸四郎、市川猿之助、市川中車
  • レイティング
  • 指定なし
  • 制作国
  • 日本
  • 備考
  • (C)松竹株式会社
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