山田洋次の原案を大西信行と森崎東がシナリオ化し、森崎が初めて監督を務めたコメディ作品。
倍賞美津子の第一回主演作品としても知られる。
自動車整備工場で働く桃山学は、読書とクラシック音楽鑑賞が趣味で、夜間大学で勉学に励む真面目な青年だった。父の泰三は怠け者で女好き、兄の勉吉はトラックの運転手で女好きだった。
二人は仲が悪く、会えばいつも喧嘩ばかり。そんな二人に呆れ果て、母のツネは家族に関心を示さなくなった。学は三星電気で働く白川愛子に恋をし、ゲーテの詩集をプレゼントする。
しかし数日後、酔った勉吉がその詩集を持って帰ってきた。コールガールが持っていたというのだ。学はショックを受けたが、真相を知るため、そのコールガールと連れ込み旅館で会う約束をする。