たとえ世界に望まれなくても、僕は歌う。
1980年代、イギリスのミュージックシーンを席巻した伝説のバンド、 ザ・スミス 結成前夜譚
1976年マンチェスター。学校をドロップアウトしたスティーヴン・モリッシーは、ライブに通っては批評を音楽紙に投稿するだけの毎日。家計を助けようと就職しても職場に馴染めず、仕事をサボって詩を書くのが唯一の慰めだった。
そんな時、美大生のリンダーと出会い、彼女の後押しもあってバンドを組むことになる。初ライブは成功、スティーヴンはミュージシャンになろうと仕事を辞める。
しかし順調に思えた彼を待ち受けていたのは、別れや挫折だった。1982年、それでもあきらめずに音楽を続けるスティーヴンの元に1人のギタリストが訪ねてくる。それは、のちに彼と「ザ・スミス」を結成するジョニー・マーだった。
1980年代、痛烈な言葉と独特の音楽性で、イギリスのミュージックシーンを席巻した伝説のバンドザ・スミスのフロントマン、スティーヴン・モリッシー。
1976年マンチェスターで学校をドロップアウトした彼が、ライブハウスに通いつめバンド批評を投稿する日々の中で、出会いや別れ、苦悩と挫折を乗り越えて、ミュージシャンとしてのアイデンティティを確立するまでを描いて、2017年エジンバラ国際映画祭クロージングほか、世界各国の映画祭に出品され高い評価を受けた話題作が、いよいよ日本で公開される。