『ラ・ラ・ランド』デイミアン・チャゼル監督×ライアン・ゴズリング
夢をかなえる最強タッグ再び!
空軍でテストパイロットを務めるニール・アームストロングは、仕事に集中できずにいた。まだ幼い娘のカレンが、重い病と闘っているのだ。妻のジャネットと懸命に看病するが、ニールの願いもむなしくカレンは逝ってしまう。
いつも感情を表に出さないニールは妻の前でも涙一つ見せなかったが、一人になるとこらえきれずむせび泣く。
悲しみから逃れるように、ニールはNASAのジェミニ計画の宇宙飛行士に応募する。
NASAに選ばれたニールは、妻と長男を連れてヒューストンへ引っ越し、有人宇宙センターでの訓練と講義を受ける。世界の宇宙計画ではソ連が圧勝していたが、そのソ連がまだ到達していない“月”を目指すと指揮官のディーク・スレイトンは宣言する…
21世紀に入ってからも、宇宙船の打ち上げ失敗や墜落、空中分解などの事故は何度か起こっている。テクノロジーが急激な進化を果たした現在でも、宇宙へたどり着いて探索を遂行し、地球へ帰還するという任務は、簡単には実現できない偉業なのだ。
それなのに、まだ携帯電話もなかった時代に、最新のコンピューターに比べれば、“点火されたブリキ缶”のようなものだったという宇宙船に乗って、月へと飛び立った者たちがいた。この前人未到の未知なるミッションの立ち上がりから、過酷すぎる訓練の実態、それを乗り越えて結ばれた飛行士たちの絆、様々なトラブルやミスによって道半ばで散った仲間の命、支え続ける家族の葛藤と地上で待つ間の切なる祈り、さらに結末にまつわる秘話──奇跡が現実として歴史に刻まれるまでのすべてが明かされる!
最初に月面を歩いた男=ファースト・マンのニール・アームストロングを演じるのが、ライアン・ゴズリング。無口で感情を表に出さない人物として知られるニールが、心を許した相手には見せたユーモア、仲間を守る時に垣間見せる強い意志までを繊細に演じた。