あなたの戻りたい過去はいつですか―?
本屋大賞ノミネート“4回泣ける”と話題のベストセラー小説が 超豪華キャスト&スタッフでついに映画化!
時田数が叔父で店主の時田流と切り盛りする、とある街のとある喫茶店「フニクリフニクラ」。そこには、不思議な都市伝説があった。
それは店内の【ある席】に座ると、望んだとおりの時間に戻ることができるというもの。ただし、そこにはめんどくさい……非常に面倒くさいいくつかのルールがあった。
1. 過去に戻って、どんな事をしても、現実は変わらない。
2. 過去に戻っても、喫茶店を出る事はできない。
3. 過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。
コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない。
4. 過去に戻れる席には先客がいる。席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ。
5. 過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない人には会う事ができない。
「ここに来れば過去に戻れるってほんとうですか?」
今日も不思議な噂を聞いた客がこの喫茶店に訪れる。
アメリカに行ってしまった幼馴染の賀田多五郎とケンカ別れをしてしまった三十路直前の独身キャリアウーマン清川二美子。
若年性アルツハイマーに侵された妻・高竹佳代と、そんな高竹を優しく見守る夫・房木康徳。
故郷の妹を裏切って、一人スナックを営む喫茶店の常連客・平井八絵子。数に次第に惹かれていく常連客の大学生・新谷亮介。
過去に戻れるという【ある席】にいつも座っている謎の女…
どんなことをしても現実は決して変わらない。それでも過去に戻り、会いたかった人との再会を望む客たち。
そこで彼らを待っていたものとは?
そして、主人公・時田数に隠された真実とは?
2015年の発売以降「とにかく泣ける!」と口コミで広がり、17年には本屋大賞にもノミネートされた小説「コーヒーが冷めないうちに」。舞台の脚本家兼、演出家として活躍する川口俊和の小説デビュー作となる本作が、シリーズ続編の「この嘘がばれないうちに」とともについに映画化!
誰もが一度は経験のある「もしも、あの時に戻ることができたら……」という《後悔》の思い。様々な《後悔》を抱えた客たちが、今日も店を訪れる。この秋、温かな感動が、日本中を優しく包みこみます。