28歳で余命数カ月と宣告されて36年。型破りな発想とユーモアで、世界一幸せに生きた男とその家族の笑いと感動の実話。
運命の恋に落ち、家族や友人に祝福されて結婚し、最高に幸せな日々を送っていたロビンとダイアナ。ところが、出張先のナイロビで、突然ロビンが倒れてしまう。
診断結果はポリオ、首から下が全身マヒとなり人工呼吸器なしでは息もできない。時は1959年、医師からは「余命数カ月」と宣告される。英国に戻り息子が生まれたが、ロビンは絶望の中にいた。病院を出たいと望むロビンのために、医師の反対を押し切り自宅で看病する決意をするダイアナ。無謀とも呼べる彼らの決断は、ロビンの運命を大きく変えていく―
『ブリジット・ジョーンズの日記』や『エリザベス:ゴールデン・エイジ』など、笑いと感動を届ける映画を作り続けてきた名プロデューサー、ジョナサン・カヴェンディッシュ。彼には、ずっと心に温めているテーマがあった。
それは、自らの両親の物語だ。ジョナサンの父親ロビンは28歳でポリオを患い、首から下が麻痺して人工呼吸器が無ければ2分と生きられない境遇だった。だが、思い出の中の両親は、いつも笑顔とユーモアを絶やさず、生き生きと外の世界へと飛び出していった。なぜ、ロビンは「世界一幸せ」だと胸を張れたのか?
そこには、ロビンに尽きることのない無償の愛を注ぎ込んだ妻のダイアナ、夫婦を支え続けたダイアナの双子の兄や友人たちとの絆があった。
ポジティブかつエネルギッシュに人生を謳歌し、不可能を好奇心と勇気で可能に変えたロビンとダイアナ。この家族の奇跡の実話が、やがて母と共に父の手足となった一人息子によって映画化された。