1980年、ウィンブルドン決勝戦。テニス史に刻まれる伝説の試合。 そこには、誰も知らない《感動のドラマ》があった-
かつて、まるでハリウッドスターのような人気を誇るテニス選手がいた。1976年にウィンブルドンで初優勝を果たし、その彫刻のように美しいヴィジュアルと神がかったプレイで、テニスに興味のなかった人々さえも虜にしたビヨン・ボルグだ。その後、4連覇を達成したボルグは、コンピュータのように冷静沈着な姿から“氷の男”と呼ばれ、絶対王者として君臨した。
そんなボルグの5連覇を阻止するべく現れたのが、類稀なる才能を持ちながら不利な判定に怒り狂って審判に野犬のごとくかみつき、“悪童”とバッシングされたジョン・マッケンローだ。スポーツ史に残る1980年の名勝負と、そこに至るまでの道のりが映画化された。
ボルグには『ドラゴン・タトゥーの女』続編で主演を務めるスベリル・グドナソン、マッケンローには『トランスフォーマー』シリーズのシャイア・ラブーフ。二人のカリスマの若き日を蘇らせた入魂の演技で、極限にまで鍛えた精神と肉体の秘密、頂点に立つ者と追う者の孤独と葛藤を描く。
監督はカンヌでの受賞歴を誇るヤヌス・メッツ。臨場感がさく裂する映像で、白熱のエンタテインメントを完成させた。