どこか懐かしい遊園地、埃っぽいバーと洗練されたジャズ- 1950年代、コニーアイランドを舞台に 物語がはじまります
遊園地のレストランでウエイトレスとして働くジニーは、かつては女優として舞台に立っていたが、今は、回転木馬の操縦係を務める夫のハンプティ、そして自身の連れ子と観覧車の見える部屋で暮らしている。
実は彼女は夫に隠れて、海岸で監視員のアルバイトをしているミッキーと付き合っていた。平凡な毎日に失望していたジニーは、脚本家を目指す彼との未来に夢を見ていた。
だが、ギャングと駆け落ちして音信不通になっていた夫の娘・キャロライナが現れたことから、すべてが狂い始める-
“ここではないどこか…もっと素敵な人生が待っているはず”あくなり理想を追い求める女性の魂の奥深くに迫る、ウディ・アレン最新作。
女と男の恋と欲望、嘘と裏切りを乗せて、まわり続ける観覧車。そこから見える景色は、うっとりするほど美しいけれど、同じ場所を回転するだけで、どこにもたどり着けない-
夢のように美しい映像で人生の切なさを描き切った、名匠ウディ・アレン監督の恐るべき野心作が誕生した。