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【字幕】メイド・イン・ホンコン/香港製造 Midland Square Cinema

ストーリー / 解説

青春映画の不朽の名作が、20年の歳月を経て《4Kレストア・デジタルリマスター版》で甦る!
行き場を失った少年少女の激しくも美しい衝動を、返還直前の香港の街の息吹きとともに、リアルかつスタイリッシュに描いた青春ストーリー

1997年、中国返還目前の香港。中学を中退し、黒社会メンバーであるウィン兄貴の借金の取り立てを手伝っている青年・チャウ。中国大陸出身の愛人のもとに走った父の家出後、低所得者用公団にパート勤めの母と二人暮らしの彼は、富裕層の学生たちに虐められる知的障がい者のロンの兄貴分として、彼を守っていた。ある日、チャウは借金の取り立てに行った公団で、ベリーショート姿が魅力的な16歳の少女・ペンと出会う。
一方、飛び降り自殺した女子学生・サンの現場に偶然立ち合ってしまったロンは、彼女の血に染まった2通の遺書を拾っていた。ペンと再会した病院で、それを手にしたチャウは、その晩からサンの夢を見ては、夢精する不思議な現象に襲われる。そこで、チャウは「友達になってほしい」と言うペンとロンを連れ、サンの遺書を宛先が書かれた相手に渡しに行くことを決意。1通目は彼女と付き合っていた恋人。彼は彼女が通っていた女子校の体育教師だったが、遺書の内容を見ずに破り捨ててしまった。残る1通は彼女の両親宛てだったが、家の様子を伺っているときに彼らに見つかった3人は、思わず逃げ出してしまう。だが、そのときペンが腎臓病に侵されており、移植手術ができなければ、余命わずかということをチャウは知ることになる。
その日から、ペンに対する想いが愛情に変わったチャウは、彼女のために臓器移植のドナーになり、母親から盗んだ金で彼女の手術費と家の借金を肩代わりしようとするが、それを知った母親が家を出てしまう。その後、ペンを入院中の病院から連れ出し、高台にある墓地に行ったチャウは、「私が死ぬとき抱きしめて」と言うペンに対し、優しくキスをする。そして、彼はかねてからウィン兄貴に言われていた中国大陸から来た商売敵の“殺し”を引き受ける。
だが、それは彼らにとって、悲劇の始まりでもあった―

1997年、中国返還直後の香港で、新人監督による一本の低予算&ノースター映画が公開された。まったく演技経験のない素人の主演俳優と、たった5人のスタッフ。そして、知人から借りた8万ドルの制作費と、名優アンディ・ラウから譲り受けた4万フィートの期限切れのフィルム―。
その35mmフィルムに焼き付けられたのは、香港人が抱える心情とシンクロする現代社会の閉塞感であり、複雑な家庭環境で生まれ育った少年少女の純愛物語。そして、行き場を失った主人公の感情が爆発した後に訪れる、衝撃的かつ美しいラスト。そんな眩しいほどの青春の瞬間と、スタイリッシュな映像×音楽の融合だった。
たった1作で、次世代を担う俊英として注目され、続けて「香港返還三部作」として、『花火降る夏』(98年)、『リトル・チュン』(00年)を発表。さらには、ハリウッド進出も果たしたフルーツ・チャン監督。
そして、街中でスケボーをしているところを監督にスカウトされ、主人公の青年・チャウを演じたサム・リー。時代を象徴する若者のアイコンとして人気を博し、『ジェネックス・コップ』シリーズなどの大作・話題作に出演。また、ファッションリーダーとしてモデル活動やラッパーとしても活躍するほか、松本大洋の人気コミックを実写化した『ピンポン』では主要キャラを務めるなど、日本でも多くのファンを獲得。彼らはまさに、“ホンコン・ドリーム”を手にすることになった。

  • 監督
  • フルーツ・チャン
  • キャスト
  • サム・リー、ネイキー・イム、ウェンダース・リー、エイミー・タム
  • レイティング
  • PG12
  • 制作国
  • 香港
  • 備考
  • (C)Teamwork Production House Ltd./Nicetop Independent Ltd.
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