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ストーリー / 解説

乗客全員が容疑者　　“世界一の名探偵”ポアロが豪華列車で謎解きに挑む

エルサレムで教会の遺物が盗まれ、鮮やかな推理で犯人を突き止めた、名探偵のエルキュール・ポアロ。イスタンブールで休暇を取ろうとした彼だが、イギリスでの事件の解決を頼まれて急遽、オリエント急行に乗車する。
出発したオリエント急行でくつろぐポアロに話しかけてきたのは、アメリカ人富豪のラチェットだ。脅迫を受けているという彼は、ポアロに身辺の警護を頼む。しかしポアロはラチェットの依頼をあっさりと断るのだった。
深夜、オリエント急行は雪崩のために脱線事故を起こし、山腹の高架橋で立ち往生してしまう。そしてその車内では殺人事件が起こっていた。ラチェットが１２か所も刺され、死体で発見されたのだ。乗り合わせていた医師のアーバスノットは、死亡時刻を深夜の０時から２時の間だと断定する。
鉄道会社のブークから捜査を頼まれたポアロは、乗客たち一人一人に話を聞きはじめる。ラチェットの隣室のハバード夫人が「自分の部屋に男が忍び込んだ」と訴えるなど、乗客の証言によって、さまざまな事実が明らかになってきた。しかし乗客全員にアリバイがあり、ポアロの腕を持ってしても犯人像は浮上しない。
ラチェットの部屋で発見された手紙の燃えカスから明らかになったのは、彼がかつてアームストロング誘拐事件に関わっていた事実だった。少女を誘拐し、殺害したラチェットが復讐のために殺されたのか？殺害犯は乗客の中にいるのか、それとも…

「ミステリーの女王」アガサ・クリスティーの代表作が、時を超えて読者を惹きつける傑作が、新たに完全映画化！
『シンデレラ』を大ヒットに導いた名優ケネス・ブラナーが監督を務め、彼自身がポアロ役を兼任。殺害される富豪のラチェットをジョニー・デップが演じるほか、ミシェル・ファイファー、『スター・ウォーズ』シリーズの新ヒロイン、デイジー・リドリー、さらにオスカー女優のペネロペ・クルスやジュディ・デンチら、これ以上ないオールスターキャストが実現した。
誰が真犯人なのか解らないミステリーはもちろん、事件の裏に潜む深い人間ドラマでの、それぞれの名演技にも注目だ。