凶悪な死刑囚と正義感あふれるCIAエージェント、対照的な“2人の記憶”に引き裂かれる男の壮絶な闘い
米軍の核ミサイルをも遠隔操作可能なプログラムを開発した謎のハッカー「ダッチマン」の居場所を知る唯一の人物で、CIAのエージェントのビリーが任務中に死亡した。
「ダッチマン」の脅威から世界の危機を救う最後の手段として、ビリーの記憶を他人の脳内への移植する手術が検討され、その移植相手として死刑囚ジェリコ・スチュアートが選ばれた。ジェリコは凶悪犯である自分自身と、脳内に移植されたCIAエージェントのビリーというまったく逆の2つの人格に引き裂かれながら、テロリストとの壮絶な闘いに巻き込まれていく。
人がこの世を去ったら永遠に失われてしまうはずの固有の記憶を、もしも禁断の脳外科手術によって移植することができたら?
そんな大胆なアイデアを盛り込んだ本作は、オープニングから圧倒的なテンションで観る者の心を捉えて離さない。国際秩序が崩壊しかねないテロの脅威を壮大なスケールで見せるとともに、死亡したCIAエージェントの記憶の“継承者”に指名された死刑囚ジェリコの想像を絶する運命をエモーショナルに描き出す。
“2人の記憶を持つ男”ジェリコを演じるのは、ハリウッドのスーパースターから円熟の演技派へと転身したケヴィン・コスナー。コスナーの脇を固めるキャストにも、ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズ、ライアン・レイノルズ、「ワンダーウーマン」のガル・ガドットら、新旧スターが顔を揃える。