欲しかったのは、愛。 家族と故郷を失った少女“エル”。愛を求め、人生を彷徨う女の哀しくも美しい物語-
“色のない街”で生まれ、両親に愛情を注がれて幸せに育った少女・エル。ところが両親の突然の事故死により、エルの人生は一変していくことになる。悲しみに打ちひしがれる幼きエルを得意の絵で元気づけたのは、幼なじみの絵描きの少年オヴェスだった。
エルとオヴェスは互いを励ましあいながら生きてきたが、成人したエルは”ある選択”を迫られ、突然故郷から去っていき、二人は離れ離れになる。誰かを信じては裏切られ、また誰かを信じては傷つけられ、襲い掛かる運命に翻弄されながら波乱の人生を懸命に生きたエル。そして遠い故郷からエルを想い続けたオヴェス。
二人の生涯を綴った壮大な物語が“真実の愛”とは何かを描き出す。