金なし!人なし!時間なし!おまけに帰る城もなし!?弱小貧乏藩の奇想天外な作戦がふたたび幕を開ける!
江戸への参勤を達成した磐城国の湯長谷藩。ほっとしたのも束の間、そもそも参勤交代とは江戸へ行く《参勤》だけではなく、江戸から国元へ帰る《交代》まで終えてこそ完結するもの。そう、湯長谷藩の参勤交代はまだ終わっていなかったのだ―
帰路についた藩主・内藤政醇率いる一行。ところが道中、湯長谷で一揆が勃発、彼らは行きの倍の速さで帰る羽目に。川で溺れ、お尋ね者になり、謎の刺客に追われ、命からがら湯長谷にたどり着くが、すでに城は乗っ取られた後だった!!
このすべての黒幕は、逆襲をたくらむ老中・松平信祝。攻め入る1000人の幕府軍、対する湯長谷藩はたったの7人。
果たして彼らは城を奪い返し、民を守ることができるのか。この大ピンチを切り抜ける“とんでもない”作戦とは!?